どうも、身体を作り替えたらホームランを量産できるようになった、ふたがみです。
今からプロ目指そうかな…。
腹筋群は野球動作において重要な役割を果たします。
例えば、投球時や打撃時の捻転動作軸を安定化させ、鋭い回転運動を生み出すのに一役買っています。
逆に、腹筋群が使えなければ良いパフォーマンス発揮は出来ないと言っても良いでしょう。
さて、この腹筋を鍛えようとして上体起こしを行っている場面を目にしますね。
いかにも腹筋を使っていそうな動きではありますが…。
実は、腹筋を鍛えたい場合、上体起こしは最適な手段とは言えない。
と言われたら驚くのではないでしょうか。
今回の記事では、上体起こしの正しい知識と、野球選手が腹筋群を鍛えるために行うべきトレーニングについて紹介していきます。
解剖学や運動学に精通していて、かつ自らも選手として高いパフォーマンスを発揮できるトレーナーの私が解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
上体起こし(シットアップ)で使っている筋肉
一般的に腹筋と呼ばれ、学校などでも広く行われている「上体起こし(シットアップ)」は、実は腹筋だけの運動ではありません。
完全に寝た状態から持ち上げ始めるフェーズ(背中を丸める、カールアップの段階)では、腹筋群(特に腹直筋)が主動筋として働きますが、そこからさらに上体を起こしていくと腸腰筋の作用が強くなります。
①背中を丸める段階→体幹屈曲
②上体を起こしていく段階→股関節屈曲
ですので、腹筋が弱いから…といって、上体起こし(シットアップ)だけを行うのは最適な選択とは言えないのです。
効果的に腹筋群を鍛えたいなら
腹筋群を狙って鍛えたいのであれば、腹筋群の役割を知りましょう。
単に腹筋というと「腹直筋」だけをイメージされる方もいますが、実際は4つの筋肉を総称して「腹筋群」なのです。
・外腹斜筋
・内腹斜筋
・腹直筋
・腹横筋
腹直筋を狙って鍛えたい
→体幹を屈曲(背中を丸める動き)を
内腹斜筋や外腹斜筋を狙って鍛えたい
→体幹屈曲の他に回旋運動(左右にひねる動き)を
腹横筋を狙って鍛えたい
→ドローイン
などというように、動作を変えて鍛えていくことで、バランスの良いフィジカルを手に入れることにも繋がります。
意外と、この辺りを頭に入れて実践できている選手はいないです。
知っているか知っていないかでトレーニング効果にも差が現れますので、ぜひ学んでみてください。
腹筋群トレーニングはこちら
僕は基本的に「上体起こし」ではなく、以下のようなトレーニングを実施させます。
ドローイン
クランチ(カールアップ)
リバースサイドクランチ
中でもドローインが出来るか出来ないかは大きな差となります。
もしやってみて出来ないのであれば優先的に実施してください。
ポイントは意識づけ
なんとなくではなく、それぞれのポイントで意識を集中して実施できると効果的です。
今より圧倒的に上達したい(させたい)なら
今回は、腹筋群の鍛え方について見てきました。
野球の指導をする際は技術論ばかりに目がいってしまいがちですが、それだと本質的な動作改善やパフォーマンスアップには繋がりません。
いわゆるセンスのいい選手は、身体操作が優れています。
彼らが野球だけじゃなく、そのほかの競技をやらせても上手くこなせるようになるのは、そもそも身体が整っているからです。
もし、今あなたが野球が上達せず悩んでいるのであれば、優先順位を見直してみる必要があるのかもしれません。
二神幹アスリート研究所では、野球選手のパフォーマンスアップのお手伝いをしています。
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