身体構造を知り尽くしたトレーナーが語る、野球におけるランニングの役割

 

最近はランニング悪玉論が広まっているけど、結局ランニングって…

やった方が良いの?やらない方が良いの?

 

このように悩まれていませんか?

 

今回は、解剖学や運動生理学に精通し、自らも高いパフォーマンスを発揮できるプロトレーナーである二神が、ランニングの是非についてお伝えします。

 

 

 

ランニングは絶対悪とも言えない

まず初めに、ランニング自体は悪とは言えません。

以下のような目的で用いるというのであれば、決して否定はしません。

 

トレーニング後のクールダウンとして

アクティブレスト(積極的休養)としてランニングを活用します。

高負荷トレーニングの後などに筋肉痛の緩和予防策として用いることで、疲労回復を早めることが期待できます。

 

心拍数をコントロールするため

実戦時の心拍数に近づけてから、ブルペン投球を行うためにランニングを活用する方法です。プロ野球の投手でも、登板時には心拍数が普段の練習より大幅に上昇します。

練習時から公式戦と同じような心拍数にしてから行うことで、常に安定したパフォーマンスを維持することが狙いです。

 

 

こんなランニングはやめとこう

長い距離を走る練習は、基本的に不要です。

長時間長距離のランニングにより、ストレスホルモンである「コルチゾール」が分泌されます。

  

コルチゾールは筋肉を分解する作用があるため、せっかくつけた筋肉を落としてしまう恐れがあります。

 

2021年にポツダム大学が発表したメタ分析では、筋力トレーニングを行っている男性に有酸素運動(ランニングおよびサイクリング)を実施させたところ、30分以上の中強度から高強度の運動では有意な負の影響があったとしています。

 

野球競技においては除脂肪体重の多寡が打球の飛距離や球速に関与しています。

体重増加のために必須である筋肉をランニングで落としてしまうのは避けたいところです。

 

 

僕は「意味のないランニング」はさせない

僕であれば、ただのランニングを野球のトレーニングの一つとしては取り入れません。

罰の一つとしてもさせません(笑)

 

目的が選手の上達、そしてチームが勝つことであるなら、ランニングに浪費する時間を他のことに使います。

学生スポーツであれば、特にそう。

 

限られた練習時間を有効活用するのであれば、ランニングを時間内に入れちゃだめですよ。

まだまだランニング崇拝のチームはたくさんあると思いますが、そろそろ変えないといけないと感じています。

 

「ランニングを全くしないのに強い高校野球部」とか面白くないですか?

もしも高校野球部を持たせてもらえたら、トライしてみたいところです。

 

 

まとめ

ランニングは野球の代名詞みたいな側面がありましたが、近年は流れが変わってきています。

 

「長距離、長時間のランニングが好き」というのであれば決して止めませんが、野球のパフォーマンスもアップさせたい!というのであれば良い手段とは言えないでしょう。

 

なお、だからと行って短距離走を何十本も走らせるのも、また話が違います。

 

投げる、捕る、打つ、走る と色々な動作を習得しなければならない野球という競技の特性上、優先順位は常に考えておく必要がありますね。

 

 

本当の意味で上達したいのなら

二神幹アスリート研究所では、野球選手のパフォーマンスアップのお手伝いをしています。

僕のインスタグラムではあなたの ”自分史上最高” を引き出すトレーニング方法などを発信していますので、気になる方はぜひフォローをお願いします! ↓↓↓

おすすめの記事