【最初に知るべき】バッティングでのスイング軌道【原理原則】


今回のテーマは”スイング軌道”についてです。


スイング軌道はバッティングにおいて重要な要素です。

プロ野球選手の中でも「上から叩く」や「ボールに対して平行に振る」など、 様々な意見が散見されます。

今回は、身体運動学やトレーニング学に精通し、自ら高いパフォーマンスを体現するベストパフォーマンスコーチの二神が正しいスイング軌道についてお伝えします。

二神幹の自己紹介。二神幹アスリート研究所代表。運動学、トレーニング学に精通。力の伝え方にフォーカスした独自のトレーニングで、自らも高いパフォーマンスを発揮できるプロトレーナー

理想的なスイング軌道とは

理想的なスイング軌道は、ボールの軌道に対して平行です。


これによりボールとの接点が増えミート率が上がります。

 

イチロー選手が低めに落ちる変化球をセンター前ヒットにしたときのスイング軌道

イチロー選手が低めに落ちる変化球をセンター前ヒットにしたときのスイング軌道(このスイング軌道が難しい球にも対応できる理由の一つ)



ボールの軌道にバットがあるということは、ボールとバットの接点が多いということです。

つまり、ボールとバットが当たる確率が高くなり、ヒットやファールを打つ確率が高まるため”粘り強い”バッターになることができます。

地球の原理原則として、重力により人類最速である169km/h(2023年現在) のストレートでも「直線軌道からは21cmおじぎしてしまっている。」と言われています(※1)。

そんな落ちるボールに対して、上から叩くようなバットの軌道は、ボールとバットの接点を少なくするということなので、”粘り弱い”バッターになってしまいます。

 

ボールに対して軌道を合わせられていないスイング

 

 

※1 第24回 ホップする4シーム(6) 直線軌道に対しておじぎしない「本当にホップする球」を 投げることができるのか検証してみた.エクセルで野球ボールの軌道計算. https:// baseballorbitsimulator.blogspot.com/2020/07/2446.html .

 

上から叩く!というバッターがいる理由

上から叩く!と話すプロ野球選手もいますが、これはあくまで感覚的な話であると考えています。

バットを肩よりも上で構えているバッターが多いので、確かに振り始めは上からかもしれませんが、インパクト付近ではボールの軌道に対し平行になり、先述した「理想的なスイング軌道」になっているバッターが多いです。

もし、実績のある選手が「上から叩く」と発言していたとしても、実際の軌道はどうなっているのかをよく観察することが大切です。

 

 

▶理想的なスイング軌道で振るためには

まずはじめに、どちらのバッターになりたいか考えてください。

 

1手の力だけでバットを振る

2体幹の力でバットを振る

 

いかがでしょうか?

1を希望するバッターは、私の話は参考にならないと思いますので、これより先には進まないことをオススメします。

2を希望するバッターは、まずは体幹の柔軟性をチェックしましょう。

 

体幹の柔軟性が足りないと体重移動の際に自然なひねりが生まれず、いわゆる”突っ込む”や”開きが早い”という結果につながります。

そうなると、手の力だけでバットを振り下ろす動きになり、理想的なスイング軌道を獲得することが難しくなります。

 

体幹の柔軟性を改善し、ひねりを作れるようになれば、体幹の力でバットを振ることができるためボールとバットの平行を作りやすくなります。

 

体幹の柔軟性をチェックする方法は、両足閉じスイングをさせてみると分かります。

脚を閉じても以下の”良い例”のように振れるなら、最低限、体幹の柔軟性はあると判断できます。

 

良い例

 

一方、脚を閉じた途端まともに振れなくなる選手は体幹の柔軟性が足りない事が多いです。
(叩くようなスイング軌道になる)

 

 

悪い例

これができなければ理想的なスイング軌道を手に入れるのは難しいため、以下のストレッチメニューで改善を目指しましょう!

 

体幹のストレッチ

伸展(ベンチフロントドラッグ)

目的:体幹を引っ張る意識づくり

Step1.ベンチの上縁に肩甲骨の下付近を当てて、脚を前に出す
Step2.両手を組み、腕を伸ばす
Step3.お腹から手までを遠くに引っ張りながら、体重を後ろにかけます ※骨盤から足までで地面を強く踏むこと

※お腹から真上に引っ張ること

 

側屈

目的:体幹側面を引っ張る意識づくり

Step1.正座で座り、伸ばす方の手を後頭部にあてる
Step2.体重を伸ばす側に乗せ、ゆっくりと口から息を吐きながらタテに脇腹を伸ばす
Step3.伸ばしきったら鼻から息を吸いながら元の姿勢に戻る

※身体を横に倒すというよりは体幹の側面を引き延ばすイメージで実施します。

 

ズラし

目的:体幹をズラす意識づくり

動画では速いスピードで繰り返していますが、慣れてないうちは片方ずつゆっくりと息を吐きながらズラしていくと良いでしょう。

Step1.ゆっくりと口から息を吐きながら、胸とお腹を分離するイメージで、水平方向へ平行を維持したままズラしていきます。
Step2.ズラしきったら、鼻から息を吸いながら元の姿勢に戻る

 

回旋(リバーストランクツイスト)

目的:体幹水平面(回旋)の意識づくり

Step1.仰向けで膝を立てる(両手は真横に開く)
Step2.ドローイン状態を作る
Step3.膝間をくっつけ、膝90°で脚を上げる(膝をくっつけると身体に縦 の軸ができることを感じる) Step4.胸(肩甲骨)から上を地面につけながら、お腹をひねる

※戻す時は、伸びている場所をさらに伸ばすイメージで
※体幹部を縦に引っ張りながら動かすイメージ
※腰を反らない

 

 

まとめ

理想的なスイング軌道は、ボールの軌道に対して平行です。

まずはご自身のスイングが理想的な軌道になっているかをチェックして、最短距離でその軌道を獲得するための正しい努力をすることが大切です。

余談ですが、ボールとスイングの軌道が一致して、かつバットの中心でボールを捉えることで打球速度が最大になると言われています。

 

ボールとバットの中心線(図の波線部)にバットの軌道が一致すると打球速度は最大になる

https://baseballgate.jp/p/614709/ <打球速度考察>研究者から見る「打球 速度」、飛距離を伸ばすための条件とは?【NISSAN BASEBALL LAB】 より

打球速度を最大にするために理想的なスイングをするわけではありませんが、知識の一つとして覚えておいて損はないでしょう。

 

二神幹アスリート研究所では、”動き作り”に特化した指導をしております。

体幹が柔らかくなったけどイマイチ動きが分からない、パフォーマンスに繋げられないという選手には、段階的なドリルの実践によって動き作りをしていく必要があります。

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