・思いっきり振ってるのに打球が飛ばない
・試合では飛ばなくなる
・木製バットだと全然飛ばない
このような悩みはありませんか?
もし、頑張っているのに変化が無いのであれば、間違ったやり方で練習をしている可能性があります。
この記事を読めばバッティングで飛距離が出ない理由が分かります。
ぜひ、最後までお付き合いください。
ちなみに、私はトレーナーとして強豪大学や社会人野球選手を中心に、パフォーマンス改善のサポートをしています。
自らも選手として活動した経験があり、素振りではなくトレーニングをメインに行うことでホームランを量産できるようになりました。
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打球の飛距離を決定する要因
打球の飛距離を決定づける力学的要因は以下の3つとされます。※1
・打球の初速度(打球速度)
・発射角度(打球角度)
・回転速度(打球角速度)
※1.野球のバッティングにおける打球飛距離と 打球の運動エネルギーに影響を及ぼすスイング特性 城所ら
この3つの指標をクリアできるスイングができれば、飛距離は飛びます。
打球の初速度(打球速度)
ホームランを打つために必要な打球速度は158km/hとされます。
闇雲に振るのではなく、まずは自分がどれくらいの速さの打球を打てるのか?を認識しておきましょう。
※止まっている球を打つ場合は、-10km/hなので、148km/hが出ればOKだとか。
もし、仮に158km/hの打球速度が出せないのであれば「なぜ打球速度が出ないのか?」という視点で課題を探すステップに入ります。
なお、打球速度158km/hを出すためにはスイングスピードが128km/h必要と言われていますが、フィジカル的な条件として除脂肪体重も65kg以上という基準も存在します。
(あくまで平均値から割り出した値で、65kg以下でもスイングスピードが128km/hを超える選手も、当然います。)
発射角度(打球角度)、回転速度(打球角速度)
打球速度が速いだけでは飛距離は出ません。
実際には、打球角度と回転速度が必要になってきます。
単純に打球速度を求めるのであればボールの中心を投球軌道に対して真っ直ぐ打てば良いのですが、これでは飛距離は出にくいのです。
なぜかというと、ボールに回転を与えることが出来ないから。
ご存知の方が多いとは思いますが、ボールにバックスピンを加えると揚力が発生します。
これは重力に逆らう力で、ボールの場合は回転数+速度が高ければ高いほど落ちにくくなります。
(質量が軽いピンポン玉であれば回転による揚力が勝るた人間の力でも浮き上がりますね)
ですので、飛距離を出すためにはボールの中心からやや下を捉えて、回転を加えましょう。
なお、もっとも飛距離が出やすいとされるのが19°アッパーでボールの中心の6ミリ下を打つこと
中心を打つよりも打球速度は落ちますが、バックスピンが掛かるため、こちらの方が飛びます。
では、どう振るか?
野球ボールを飛ばすには3つの力学的要素が必要だということは分かりましたね。
・打球の初速度(打球速度)
・発射角度(打球角度)
・回転速度(打球角速度)
飛距離を出すには、この3要素をクリアする打球を放ちましょう。
ということになりますので、とてもシンプルです。
ここで問題になるのがフォームです。
実は、私は形については細かく指導しません。
なぜなら、どれだけ形を伝えても、それを再現できる身体のコンディションが整っていなければパフォーマンスの向上にはつながらないからです。
身体が硬く胸椎の回旋可動域が全然足りない、腕力が強い割に体幹が弱い等、ちょっとした違いが不良動作を引き起こします。
このような選手は、まずは身体を変えてから力の伝え方を覚えていく必要があるので、どれだけフォームを教えても無駄です。
とはいえ、この説明だと何も分からないと思うので、私が打てなかった頃のフォームとホームランを量産できるようになった時のフォームの比較画像を置いておきます。
どんな意識かというと、手足の使い方はほぼ意識しません。
強いて言うなら「体幹を引っ張る」でしょうか。あとはなるようにしかなりません。
トップも自然にこの形になってますし、フォロースルーも勝手に大きくなってます。
飛距離を伸ばす際の注意点
バッティングで飛距離を伸ばしたいのであれば、気をつけるべきことがあります。
それは「試合でも再現できるのか」という点。
トスされた球を打って飛距離を競う競技であれば気にしなくても良いのですが、試合でもホームランを打てるようになりたいですよね??
世間で〇〇スイング、〇〇理論などと騒がれているものの多くは、結構このあたりが抜け落ちています。
その結果、練習なら打てるけど試合になると全然ダメ、みたいなことになりがち。
発想自体は否定しませんが、本質を見失ってはいけません。
トスでは打てるけど、試合ではカスりもしない。
そうなってしまったら意味が無いわけです。
今より圧倒的に上達したい(させたい)なら
今回は、バッティングでの打球飛距離について見てきました。
野球の指導をする際は技術論ばかりに目がいってしまいがちですが、それだと本質的な動作改善やパフォーマンスアップには繋がりません。
いわゆるセンスのいい選手は、身体操作が優れています。
彼らが野球だけじゃなく、そのほかの競技をやらせても上手くこなせるようになるのは、そもそも身体が整っているからです。
もし、今あなたが野球が上達せず悩んでいるのであれば、優先順位を見直してみる必要があるのかもしれません。
二神幹アスリート研究所では、野球選手のパフォーマンスアップのお手伝いをしています。
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