「身体をイメージ通りに操作(以下、身体操作)できない」という悩みを持つ選手がいます。
私自身も同様の経験がありました。
「身体をイメージ通りに操作できない」とは、
・全力でダッシュしているのに、スローモーションに見える
・打撃時のテイクバックからインパクトまでに、膝の割れや二度引きがある
・立ち姿がダサい
など
この問題はやみくもに同じ練習を繰り返しても改善しません。まずは原因を突き止めましょう。
今回は、身体操作できない原因と対処法について解説していきます。
実績
・Hさん(プロ野球選手)
150キロを投げる時は力感100%でしたが、現在は力感60%程度で150キロを投げることができています。そのおかげで9回181球でも疲れを感じませんでした。スタミナもアップします。
・Fさん(社会人野球選手)
肘が痛くて30mですら投げられなかった状態から、肘の痛みがなくなり遠投100mまで復活しました。
・Mさん(大学野球選手)
守備時のスタートダッシュが遅く、球際(ギリギリ捕れるか否か)の打球に弱かったのですが、速くスタートできる身体の使い方が分かり、守備範囲が広くなりました。
身体操作できない原因
根本的な原因の一つとしては、身体の”機能低下”であると考えています。“機能低下”とは、筋肉の柔軟性低下や筋バランスの乱れのことを指します。
そうなると、動作に必要な可動性が無くなり、代償動作が起きて連動性が損なわれてしまいます。
代償動作とは、ある動作が困難なとき、別の動作あるいは他の筋肉で補う動作のことをいいます。
https://yaoitakinenkai.or.jp/archives/1640 医療法人 矢尾板記念会 より
”機能低下”により身体を思い通りに動かせない参考例として、以下の2投手の事例をご覧ください。(両者とも動きが硬いため、しなやかな動きをしたいと悩んでいる、とします)
体幹の柔軟性が低下した投手A
体幹の柔軟性が足りないため並進運動の段階で胸が前を向き、力を溜めるための体幹回旋力が小さくなってしまいます。
体幹の回旋が足りないと、体幹のひねりを戻すことによる回転力が最大限に指先へ伝わらず、腕力だけに頼って振り切ろうとします。
体幹の柔軟性はあるが機能していない投手B
体幹の柔軟性があっても筋力が不足していると、並進運動の段階でパッと見の回旋可動域は大きくなるものの、体幹のひねりを戻す回転力が小さいため、やはり腕力に頼って振り切ろうとします。
上記の2例は、体幹を上手く使えないことで”腕力に頼る”という代償動作を引き起こしています。
このような状態の選手がどれだけ”腕をしなやかに使いたい”と思っても、機能が伴っていないため身体操作は実現できません。
体幹の柔軟性が不足している投手。踏み出し足接地時点で胸が捕手側に向いてしまう。
あなたが身体操作できるようになるためには
身体操作を実現するためには、まず身体機能を改善することが必要不可欠です。
僕のインスタグラムでは、あなたの”史上最高”を引き出すトレーニング方法などを発信しているほか、DMで相談も受け付けております(動画を送ってもらうことで動作分析も可)。
身体操作で悩んでいる方は、今のうちに課題を明らかにしましょう!